家族写真 in キューバ

Posted by on 1月 2, 2016 in family, Travel | No Comments

新年あけましておめでとうございます。

2016年は毎年恒例となりつつある、ゲストハウス品川宿のスタッフや宿泊客と深夜に除夜の鐘を突くところからスタート。順番待ちをしている間に宿泊客のアメリカ人男性と話していると、彼は世界中で起こっている紛争や戦争を嘆き涙を流し始めた。

それまで「禅」や「指圧」の話をしていたので突然の涙に少し驚いたが、ここまでピュアな感情を持つ彼に感動すら覚えた。「世界が平和になりますように」と願いを込めて鐘を突こう、と言うと本当に嬉しそうな顔をしていた。いざ自分の番で鐘を突くと力が足りなくて全然響かなかったけど・・。

ところで2015年は正月明け間もなく、国交正常化前のキューバに写真を撮りに行った。あれからもう1年経つと思うとあまりに早すぎて、人生なんて本当にあっという間に終わってしまいそうだ。

普段から家族写真を撮っている身としては、家族写真というものがいかに素晴らしく、被写体の方に喜んでもらえるかということを知っている。たまにはいいことでもしようと、キューバでは家族写真をチェキで撮って現地の人にあげるという計画を立てた。

かさむ旅費を抑えたいのでダメもとでFUJIFILMさんに、こういうことがしたいんだけどチェキを提供してもらえたりしないですかと問い合わせてみるも相手にされず。大きめのチェキとフィルム、ポートレートの被写体になってくれた人にあげるお菓子を買い込んで出発した。

cheki

 

キューバに到着し、家族写真を撮るために街中を延々練り歩く。しかし歩いても歩いても、親子そろってだんらんしている「家族」というものが全く見当たらない。いろいろな町を訪れてみてもそれはあんまり変わらなかった。そこで親子そろった家族というくくりにこだわらず、家族のように仲良く一緒にいる被写体も対象に含めることにした。

写真をあげると興味深げに眺める人々。やはり写真は喜んでもらえるようで(タダなので当然かもしれないが)自分も嬉しい気持ちになる。その様子をムービーで録画したものを去年のキューバ写真展で流したのだが、概ね好評だったのでここでも紹介したい。

自然な様子が撮りたかったのでカメラを向けてないフリをして向けたりしていたため、ひどい手ぶれなどクオリティは低いけどあしからず。音楽にもこだわりたかったけどとりあえずは既製のもので。

 

この映像を通して少しでも世界が平和に近づけばいいなと思います。本年もよろしくお願いします。

 

 

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