キューバ04 通貨 

Posted by on 2月 19, 2015 in Travel | No Comments
格子越しの子供 / ハバナ Havana

格子越しの子供 / ハバナ Havana

 

キューバの特色として二重通貨制がある。これがまたややこしい。

主に外国人旅行者が使うのがCUC(兌換ペソ)。
主にキューバ国民が使うのがCUP(人民ペソ)。

CUCはクックもしくはセウセ、CUPはモネダナシオナルもしくはペソクバーノと呼ばれることが多い。

レートの目安。
1USドル=1CUC=24CUP≒119円(2015年2月19日現在)

キューバ国民も外国人旅行者もCUCとCUPどちらも使用することができる。CUC払いのものは質が高く、CUP払いのものは質が低いという認識で良いはず。レストランや乗り物などがその一例だ。

つまり旅行者はCUPを使用して滞在することもできる。CUCを使用して滞在していると日本より少し物価が安く感じる程度だが、CUPを使用して滞在するとかなり安く済む。

例えばあるCUC払いのレストランに入ると、チキンカツにライスとビールで1,000円だった。CUP払いのレストランだと質は落ちるが、同じようなボリュームの食事で300円。どこにでもあるCUP払いの立ち食いピザ屋だと、直径20cm程のピザが30~50円。

国民が大好きなコッペリアというアイスクリームは1つ1CUP≒5円で食べられる。

また極端な例だが、ハバナ空港から中心街までタクシーだと25CUC≒3,000円が相場。これを安くすまそうと思ったら、路線バスで中心街まで行く方法がある。
空港から離れたところにバス停があり、そこから町まで0.4CUP≒2,3円で行けるとのこと。

ちなみにキューバでは外国人が泊まれる宿は決まっているため、宿だけはどこもCUC払いだ。

 

前回の続き。

空港の両替所に並んでいたとき、たまたま前に並んでいた方が日本人の方だった。フランス人のおっちゃんとともに、中心街までタクシーをシェアさせていただくことに。

空港から中心街まで約20kmで、タクシーの相場は上記にもあるとおり25CUC。3人でシェアするために交渉したところ、みんな宿が違うということで3人で39CUCに。

39CUCといえば国民の約2カ月分の給料にもなる。いい商売だなと思いつつ、ひとりで25CUC払うつもりだったので異議なし。

夜11時を回っていたので、中心街といえど街灯が少ないのでかなり暗い。建物も古く、道もきれいではないのでちょっと怖い。

他の2人はそれぞれのホテルで降り、最後に残ったのは自分だけ。黒人のドライバーがちゃんと宿まで連れてってくれるのか一瞬不安になった。

が、そんな心配は全くの無用で、きちんと送り届けてくれた(タクシーだから当たり前だけど)。宿の場所がわからなかったらしく色々な人に道を尋ねてくれて、一方通行をバックして宿の前まで着けてくれた。
そのうえインターホンを押してから宿のオーナーさんが出てくるまで待ってくれる始末。

すでに0時を回っていたが、起きてきてくれたオーナーさんもいやな顔ひとつせず。ドミトリー(相部屋)を予約していたが、「もう一人のゲストがもう寝てるから今日はここに」と個室を用意してくれた。

「お水あるけどいる?」とペットボトルのお水までわざわざ用意してくれて、いい宿だなと思った。日本では当たり前のことかもしれないが、海外ではありそうでなかなか無い気遣いだ。

その夜は個室のシャワーや備品を使わないようにして、すぐに寝た。それが自分なりの気遣い。

つづく。

 

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